特集 患者満足度を高める糖尿病診療
第1部 外来で患者満足度を高める
One More Tips
患者満足度を高める私の工夫―SMBGの指導ツール
平盛(樋上) 裕子
1
1樋上病院内科
pp.276
発行日 2005年2月15日
Published Date 2005/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100695
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糖尿病の自己管理を行ううえで,SMBGの有用性は言うまでもない.しかしSMBGの指示や管理についての具体的なテキスト記載は少なく,個々の患者さんに応じて医療者が工夫して行うことが多い.そこで,当院では自己管理ノートと同じ枠を示した表を作成し,測定の例を提示することにした.SMBG初心者には,測定の習慣をつくり,自分の血糖値に問題意識を持っていただくことを目的に作成した(Box 1-1,次頁).SMBGに習熟した人には血糖予測法や責任インスリン同定を行いやすい測り方をしてコントロール改善のためにインスリン調節を行うことを目的に,指導するようにした(Box 1-2,次頁).
指導する側も指導開始時には機種選択や,測定手技などに時間がかかるため,自己測定結果を利用して糖尿病管理を十分に行う方法まで指導できないことが多かった.自己管理ノートを手渡し,1日2回程度測定しなさい,などの指示は具体的でなく,往々にして連日朝食前と夕食前の測定に偏りがちであった.
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