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特集 患者さんの負担をいかに軽減するか
基幹病院の工夫
平均寿命の短い糖尿病患者の時間を有効に使うためにできること
How to lighten the burden on patients?
村田 和也
1
1山田赤十字病院 内科
キーワード:
食事療法
,
日本糖尿病療養指導士(CDE)
,
糖尿病健康(眼)手帳
,
フットケア
,
病診連携
Keyword:
食事療法
,
日本糖尿病療養指導士(CDE)
,
糖尿病健康(眼)手帳
,
フットケア
,
病診連携
pp.831-835
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100420
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工 夫
・結果メモ
糖尿病健康手帳に対応するように当院で作成したものである.このメモを診察毎に渡し結果および今後の目標を説明後自宅に戻ってから健康手帳に写してもらっている(Tips 1).
・糖尿病眼手帳を活用する
当院ではクリアケースに健康手帳と一緒にすることにより,眼科主治医にも現況が理解してもらえる.そうすることで眼科のフォローアップ期間が把握しやすく,なおかつ中断を最小限に抑えることができる可能性が高いと考えられる(Tips 2).
・診察時の工夫
1)患者に自ら考えさせる,2)患者にはできるだけ専門用語を使わずに説明する(特に薬物療法),3)患者に治療法を押し付けない,4)説明は1回では十分に伝わってないことを前提に,重要なことはくどいくらいに繰り返し話す,5)1回ですべての問題を終わらせる必要はなく次回の宿題とする,6)できることからさせ,目標を達成できなければ軌道修正を行う.とにかく少しずつでも良いから持続できるよう苦痛を与えないことが重要と考えている(Tips 3).
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