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特集 患者さんの負担をいかに軽減するか
クリニックの工夫
医療費の自己負担率が高まれば,受診が抑制される.糖尿病治療の重大なポイントだ
How to reduce the patient's medical costs for diabetes mellitus in the clinic
高松 弘明
1
1内科高松医院
キーワード:
負担率
,
受診抑制
,
問診
,
負担減
Keyword:
負担率
,
受診抑制
,
問診
,
負担減
pp.807-810
発行日 2006年11月15日
Published Date 2006/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100414
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工 夫
・医療費に占める自己負担率が大きくなったり,所得が減ると,一般に受診抑制が起こる.
・すべての人が,同じように負担軽減を望んでいるかといえば,必ずしもそうではない.
・負担軽減を望む人を知るためには,生活状況,パターンを問診して推察する.
・慢性疾患の患者と長期に向き合うには,患者の懐具合をみざるをえない時代となってきた.
・患者の自己負担を軽減すれば,必然的に医療機関の収入が減ることになる.対処方法は?
・医師―患者のコミュニケーションを密にして,治療中断,受診抑制を防ぐ.普通の疾病に対する誠意ある対応で患者数増を目指す.
・負担軽減を望む項目(例えば,通院,診察,薬,検査,治療,入院など),個人別の対策を立てる.
・直接医療費のみならず,直接非医療費も含めた総合的な軽減対策を考える.
・負担軽減を,経済的面から常に念頭に置いて診療に当たる.
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