Japanese
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Master Interview
糖尿病の運動療法のここが知りたい
Exercise and Diabetes
藤沼 宏彰
1
,
石井 均
2
1太田西ノ内病院運動指導室
2天理よろづ相談所病院内分泌内科
pp.57-59
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100349
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Q1 持続時間20分以上必要というのはなぜですか?例えば,一日まとめて30分と,5分×6回,10分×3回ではどのような効果の差がありますか?
呼吸循環機能を高めるためには,20分以上の継続時間が必要とされてきました.また,運動開始後15~20分で脂質がエネルギー源として利用され始めるため,余分な脂肪を燃焼するには20分以上続けるのが良いとされています.私達の調査でもAT強度(Tips 1)の運動の場合,運動開始後10分ではあまり血糖値に変化が見られませんが,20分後には明かな減少を認めております.軽い運動でもある程度時間をかければ十分な運動量が得られます.安全性を考慮すると,可能であれば15分~20分継続するのが良いと考えております.しかし,まとまった時間の取れない方は,細切れでも良いでしょう.運動量が同じなら30分続けて行っても,10分ずつ3回に分けて行っても減量効果に差がなかったことが示されております1)(Box 1).継続時間はともかく活動量を増加させることの重要性が示唆されています.
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