Master Lecture●糖尿病外来診療入門 第2回
糖尿病性多発神経障害の診かた
伊藤 博史
1
1旭川医科大学第2内科
pp.133-137
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100284
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糖尿病性多発神経障害は,網膜症,腎症に先んじて出現する最も頻度の高い合併症である.糖尿病発症に引き続いて出現する合併症,特に糖尿病特有の合併症である細小血管障害の診療は,糖尿病外来診療の中においてますます重要になってきている.細小血管障害の中で,網膜症は進行すると失明の危険があり,腎症は進行すると生命の危機に曝され透析療法を余儀なくされる合併症である.神経障害については何が問題になるのであろうか.
その障害の進行により,足壊疽・足切断の危機に曝されることがあり,自律神経障害により,種々の臓器機能障害を生じる恐れがある.
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