特集 痛みで困ったとき
対応に苦慮する痛みの診断と治療
糖尿病性神経障害
結城 由恵
1
1西淀病院糖尿病・代謝内科
pp.998-999
発行日 2011年12月15日
Published Date 2011/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102365
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痛みを伴う糖尿病性神経障害を有痛性糖尿性神経障害(painful diabetic neuropathy:PDN)と呼ぶ.痛覚を伝播するAδ線維とC線維の損傷(small fiber neuropathy:小径線維障害)が主因であり,血管障害による虚血性疼痛がオーバーラップすることがある1).PDNの頻度は15~20%の数字の報告がある2)が,臨床経験上では治療を必要とするPDNは5%未満である.
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