今月の主題 糖尿病 1993
糖尿病性合併症への対策
糖尿病性神経障害
圓谷 建治
1
,
鈴木 研一
2
,
後藤 由夫
2
1東北厚生年金病院神経内科
2東北厚生年金病院内科
pp.1496-1497
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902231
- 有料閲覧
- 文献概要
●早期発見と早期治療が重要である.初期には回復するが,進行すると難治性になる.神経学的診察,神経伝導速度や自律神経機能の検査が早期診断のために必要である.
●十分な血糖コントロールにより,症状がかなり改善する.歩行やマッサージ,温浴などの運動や理学療法でも症状の軽減が見られる.
●ビタミンB12製剤やアルドース還元酵素阻害剤が用いられる.また,プロスタグランジン製剤や抗血小板薬も試みられている.疼痛や自律神経症状は患者のQOLを阻害する.症状に応じた生活指導と薬物療法を行う.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.