Japanese
English
チームでBrush Up 糖尿病診療
説明不足がインスリン療法のコンプライアンス悪化を招いた1例
Insufficient explanation to patient of the insulin therapy
尾形 浩
1
1福岡県立医科大学附属病院 薬剤部
pp.756-757
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100244
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
Case インスリン療法が必要であったことをもっと説明すべきだった症例
患者:38歳,男性,身長175 cm,体重80 kg.
既往歴:特記すべきことなし.
家族歴:母親が糖尿病.
現病歴:生来健康であり,毎年会社の検診を受診していたが異常を指摘されたことはなかった.37歳時,会社検診にて初めて高血糖,高脂血症,肝機能異常を指摘され本学第一(循環器,血液)内科を受診した.受診時PG 312 mg/dL,HbA1C 11.3%を認め,第三(内分泌,腎臓)内科紹介され同日入院となった.入院後,ピオグリタゾン30 mg/日とインスリン導入され血糖コントロール良好となり1カ月後退院となったが,退院後はインスリン自己注射は遵守されていなかった.38歳時,全身倦怠感,口渇,多飲,著明となり当院第三内科を受診.受診時PG 324 mg/dL,HbA1C 11.9%であり同日2度目の入院となった.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.