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糖尿病ケアの知恵袋を作ろう―ITとインタビュー技術の融合
Psychological problems in type I diabetic patients analyzed with Accu-Chek(R) interview
石井 均
1
1天理よろづ相談所病院 内分泌内科
pp.766-767
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100245
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- Abstract 文献概要
□ITとしての糖尿病問題領域探索ソフト「アキュチェックインタビュー」の普及
「アキュチェックインタビュー(ACI)」は,患者が自らセルフケアの状態やその問題点を明らかにできるような質問群から作成された問題領域探索ソフトである.2002年に日本語版を作成し,このソフトが収載されたCD-ROMと指導解説書をセットとして糖尿病療養チームをもつ施設に配布しているが,すでに500セット以上が配布され,全国的にその使用経験が蓄積されてきた.そのひとつの成果として,2004年の日本糖尿病学会学術集会では,糖尿病療養指導のセッションに「心理」という領域が新設され,ACIの使用経験に関して全国から8演題が発表された.ACIを使用することによって,糖尿病患者の把握できたこと,どのような感情がセルフケアや血糖コントロールに関連するかが明らかになってきたことなど臨床的意義の高い結果が報告された.
しかし,そのような認知を得るまでには,いくつかの問題点を乗り越えるための多くの方々の熱心な取り組みがあった.それを今回はそれらの仕事を振り返ってみたいと思う.
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