外来で見逃された症例―あなたの診断は?・33
臥位で悪化する消化器症状と頻尿を訴える男性
馬杉 綾子
1
,
稲垣 良子
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学総合診療内科
pp.493,576
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903266
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症例:53歳,男性.2週間前から就寝後に嘔気,心窩部痛や頻尿がみられるようになり,さらに3日前より,悪寒,戦慄を伴う38℃台の発熱が加わったために当科を受診した.既往歴,家族歴に特記事項なし.身体診察では,体温は38℃で,頭頸部,胸腹部,四肢に異常所見を認めない.肋骨脊柱角の叩打痛はみられないが,体幹を背屈すると嘔気と心窩部痛が誘発される傾向があった.外来での腹部超音波像を示す(図1).
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