JIM Report
体外受精をめぐる最近の話題
藤村 聡
1
,
中村 光作
2
,
福井 次矢
1
1京都大学医学部附属病院総合診療部
2日本赤十字社和歌山医療センター産婦人科
pp.852-855
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903347
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当初"試験管ベビー"と報道され話題になった体外受精(in vitro fertilization:IVF)による胚(受精卵)移植は,1978年に英国で世界初の児の出産に成功し,本邦でも1983年第1例目の児の出産に成功した,この技術は不妊症に悩む人々にとっては大きな福音となり,わが国でも増加の一途をたどり,最近の日本産科婦人科学会の調査によると,IVFによる年間出産数は1万986人(1998年)で,年間出産数が約120万人である現在,出産の約1%が体外受精・胚移植による妊娠ということになる.
本稿では,最近の体外受精・胚移植に関する話題を紹介する.
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