Update '99
患者満足度の評価法とその教育
島田 智恵
1
,
大西 弘高
1
1佐賀医科大学総合診療部
pp.163
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902665
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従来,主に産業界で商品の品質改善,品質管理の目的で行われ,成果をあげてきたtotal qualitymanagement(TQM)の活動が近年,病院経営に関しても行われるようになっています1).つまり,医療側の提供するサービス(診察,検査,治療,看護など)に対してもquality control (QC)を行っていこうという活動です.Qualityを形成する重要な因子がcustomer satisfaction (CS)であり,医療におけるpatient satisfaction (PS)です.
PSがその患者の健康や受療行動に与える影響は大きく,とくに慢性疾患患者では,治療のcomplianceを高めるうえでも満足度は無視できません2).Klamenは,133人の医学生を対象に前向きコホート研究を行い,communication教育が患者の満足度を改善させると述べています3).
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