特集 今,なぜ産業医なのか
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相澤 好治
,
堀江 正知
,
及川 孝光
,
大久保 利晃
pp.154-155
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902662
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Q1 作業関連疾患と業務上疾病の違いを教 えてください.
A 作業関連疾患はWHOが提唱した概念で,疾患の発症,増悪に関与する多くの要因の1つとして,作業(作業態様,作業環境,作業条件など)が関与すると考えられる疾患の総称である.高血圧症,心血管疾患,慢性非特異性呼吸器疾患,筋骨格系疾患,心因性疾患,脳血管疾患,糖尿病などがある.
業務上疾病は,労働者の健康障害や疾病が業務に起因すると認定された疾患であり,労働者災害補償の対象となる.有機溶剤中毒などの業務起因性疾患(職業性疾患)や,虚血性心疾患などの作業関連疾患のうち,時間的,場所的に業務に関連した異常な出来事に遭遇して発生したことを明確にしうる場合と,日常業務と比べとくに過重な業務に就労して発生した場合は認定される.
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