日常診療のOne Point Advice
内科系開業医と保険診療⑪―連載を終えるにあたって―開業医からのエール
近藤 博重
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1近藤クリニック
pp.334-335
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902136
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看護婦さんがんばって!
長い間,私の診療所には看護婦さんがいなかった.内科外来では,その資格を生かすことができないと信じていたからである.現在は3名の若い看護婦さんがいる.以前より医療は女の世界であると考えていたが,まさに,その現場の中心は看護婦さんかも知れない.医者が万能者のごとく振る舞っているのなぜか?それは,彼女たちは,診断学に弱点があるためである.そのため,処置学以外で医師と議論することができない.その傾向は准看護婦にさらに強いかも知れない.
医療担当者は,一般人と比較して,所詮,医療知識が多いにすぎないともいえる.しかし,診断面に弱点があっては専門家とはいえない.看護婦が身近なスタッフである医師と切磋琢磨してレベル・アップをすべきである.私のところでは,聴診器を持ち,喘息などの時など聴診に参加している.大切な疾患に出会ったら,教科書をコピーして自分だけの知識集を作成させている.常にQ&Aが大切である.
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