総合診療ウォッチング
自治医科大学附属大宮医療センター総合診療部(内科系)
松浦 克彦
1
1自治医科大学附属大宮医療センター総合診療部
pp.332-333
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902135
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施設の概要
自治医科大学附属大宮医療センターは,1989年12月に母体である自治医科大学の2番目の附属病院として埼玉県大宮市に開設されました.自治医科大学は1972年に地域医療,特にへき地医療に挺身する医師の養成を目的として47都道府県と自治省が参加する大学法人として開学されました.各都道府県単位に学生を募集し,卒業後は出身県の臨床研修指定病院で臨床研修を行った後に各県の医療過疎の地域で総合医として勤務します.過去2,000余名の卒業生が各出身都道府県の地域で医療を行い,地域医療に関して実績を上げてきています.
当センターの開設の目的は,総合医学的な医療の質的向上を狙いとした本学卒業医師の修練の場となることでした.現実には,すでに地域で総合医として医療経験をもつ卒業生が,高次元の総合医療の知識と技能を研鑚する生涯研修の場としなければならないと考えられました.そのため専門分化した各診療科の講座制は廃して,内科系と外科系の第一と第二の大講座制がとられました.診療体制は,総合診療部,循環器診療部,専門診療部,中央診療部に大きく分かれています.9年間の義務明けの卒業生のほとんどが総合診療部に配属されます.
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