総合診療ウォッチング
防衛医科大学校病院総合内科
田中 博幸
1
,
高屋 俊樹
1
,
竹村 洋典
1
,
橋本 正良
1
,
安藤 光子
1
,
西田 正之
1
,
久貝 信夫
1
,
間宮 群二
1
1防衛医科大学校総合内科
pp.244-245
発行日 1997年3月15日
Published Date 1997/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902110
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防衛医科大学校(以下防衛医大)は防衛庁(自衛隊)に勤務する医師(医官)を養成・教育するために,1973年に埼玉県所沢市に設立された医科大学である.病院での専門診療のみならず,離島や艦艇,PKO (PeaceKeeping Operations,国連平和維持活動)活動地域などを含めた医務室での診療,部隊などでの健常者の健康管理,潜水医学・航空医学・熱帯医学など特殊環境医学の研究といった自衛隊医官の職務の多様性・特殊性から防衛医大は設立当初より「総合臨床医の育成」を教育的目標に掲げていた.
しかし,実際には総合臨床の教育・診療(あるいは研究)を専門的に行う部署・スタッフがなく,卒後教育において,初任実務研修の2年間を,全科あるいは多科ローテートとするにとどまっていた.こうした中,上記の教育・研修システムの不備に対する必要性もあり,1985年に防衛医大病院に総合内科外来が開設され現在に至っている.
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