特集 外科医のための大腸癌の診断と治療
7.大腸癌の化学療法
外来化学療法の実践法―防衛医科大学校病院腫瘍化学療法部の場合
市川 度
1
,
小林 隆之
1
,
相澤 雄介
2
,
守岩 美紀
3
Wataru ICHIKAWA
1
1防衛医科大学校病院腫瘍化学療法部
2防衛医科大学校病院薬剤部
3防衛医科大学校病院看護部
pp.452-458
発行日 2010年10月22日
Published Date 2010/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103308
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■外来化学療法の実践においては,治療室やリクライニングシートなどのハード面が注目されがちであるが,インフォームド・コンセント,レジメン管理などのソフト面の充実が必要である.
■治療開始前には,十分時間をかけて治療の目的,具体的なレジメン内容,副作用などのインフォームド・コンセントを行って,副作用のセルフケアなどに関して患者教育を行う.
■オーダリング,治療前の患者アセスメントはシステマティックに行い得るが,治療の開始,減量,休薬などの決定については医師の専門性を活かしつつ患者の声に耳を傾けるべきである.
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