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WOSスタディプラバスタチンによる冠動脈疾患の抑制効果
山本 邦彦
1
1聖マリア病院循環器内科
pp.783
発行日 1996年9月15日
Published Date 1996/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901926
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1995年11月16日付けのNew England Journal of MedicineにWOSスタディ(West of Scotland Coronary Prevention Study)が報告された.
これは,心筋梗塞の既往がない高コレステロール血症男性患者を対象として,プラバスタチンによる冠動脈疾患の抑制効果を検討したものである.本試験では,対象者(45~64歳,血清コレステロール値;272±23mg/dl)6,595名を,プラバスタチン投与群(40mg/日)とプラセボ群に無作為に割り付け,平均4.9年間追跡調査した.その結果,プラバスタチン投与により血清コレステロール値が20%,LDLコレステロール値が26%低下し,非致死性心筋梗塞が31%減少,冠動脈疾患死が28%減少し,総死亡率も22%低下した.
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