JIM Report
聖路加国際病院のレジデント生活(2)
大山 優
1,2
1日本大学第1内科
2聖路加国際病院内科
pp.656-658
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901574
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■ローテーションの時期
腎センターの時はアテンディングドクター2人とレジデント1人の合計3人ですべての症例をこなす.腎に関係する症例の治療を行う.維持透析患者の針刺しと処方や変化があった時の対処,緊急透析も多く,見るもの聞くものすべてが新鮮である.腎機能低下症例の特殊性,血行動態を良好に保持し腎機能を維持すること,各種透析法の選択実施など大変勉強になった.ここでは血液透析,持続血液透析,(持続)血液濾過透析,ECUM,DHP,血漿交換,間欠的腹膜透析,CAPDなど様々な体外循環法を経験できた.ローテーションの終わりごろにはECUM,DHPならレジデントだけでも施行できるようになる.
気管支鏡は呼吸器のアテンディングドクターと2人で施行し,2~3回やって慣れると以降はレジデント主体で施行させてもらえる.これで10数人行えば,出血を伴うTBLB,BrushingやBAL以外は外回り,麻酔(前処置),挿管,観察,吸引くらいまではレジデントだけで施行できるようになり,以降病棟やICUでは自分で行う.しかし生検やBALは必ずアテンディングドクターと一緒に行う.
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