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特集 在宅医療を成功させる
在宅医療のスキル
在宅での褥瘡のマネージメント
The Management of Pressure Sore
安井 潔
1
1安井クリニック在宅医療部
pp.613-616
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901559
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■多発性脳梗塞による四肢運動障害のため腰背部広範囲に褥瘡ができた 症例
患者 64歳,女性.
多発性脳梗塞による四肢関節の拘縮のため,身体が変形して自宅で寝たきり状態であった.食事は介助で辛うじて経口摂取ができるが,四肢はほとんど動けなかった.エアマットを使用して市販の薬を塗っても仙骨部から腰背部にかけての褥瘡が半年以上治らないという相談が介護者(嫁)からあったため,訪問を始めた.
初診時,やせぎみで栄養状態はやや不良.自動運動はほとんどなく,おむつを使用していた.多発性脳梗塞による四肢運動障害の他に内科的合併症はなかった.褥瘡は直径10cmで仙骨部を中心に損傷が皮下脂肪に及んでいた.
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