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特集 内科治療のスタンダード―集団から個への橋渡し
虚血性心疾患―プライマリケアに必要な予防の知識
Primary Prevention of Coronary Artery Disease by a Primary Care Physician
川久保 清
1
1東京大学医学部保健管理学
pp.16-18
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901386
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■1年間の生活習慣の改善が危険因子改善に有効であった症例
患者 46歳,男性,会社員.
既往歴:特記すべきものなし.家族歴として父親が59歳時に脳卒中で死亡.喫煙はしないがアルコールは毎日2合と多い.運動型健康増進施設受診時には,安静時および運動負荷時心電図には異常がないが,境界域高血圧(134/90mmHg),高脂血症(総コレステロール260mg/dl,中性脂肪319mg/dl, HDLコレステロール47mg/dl)を認めた.健康増進活動としてアルコールを中止し,運動を習慣付けた結果,1年後には体重68。6kg (身長171.9cm)から1kg減量し,血圧正常化(104/70mmHg),高脂血症の改善(総コレステロール234mg/dl,中性脂肪102mg/dl,HDLコレステロール50mg/dl)をみた.
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