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特集 直腸診を見直す
直腸診をめぐる問題点
前立腺癌のスクリーニング法と診断法
Screening and Diagnostic Method of Cancer of the Prostate
棚橋 善克
1
1東北公済病院泌尿器科
pp.212-213
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901118
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- Abstract 文献概要
■早期の前立腺癌の診断に最も確実な診断手段は,PSA (前立腺特異性抗原)と経直腸的超音波断層法である.しかし,前立腺の硬さの情報は,これらの客観的手段では得られない.
■触診(指の感覚)は曖昧で客観性を欠く.しかし,ある程度以上の病期の前立腺癌の診断には,特別な用具を心要とせず,簡便に診断が可能で,前立腺の硬さの情報も得られる.
■ただし,触診直後は腫瘍マーカーの値が一時的に上昇するので,マーカーの測定は触診前に行うか,あるいは触診後数日を経過してから行う.
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