今月の主題 動脈硬化と高脂血症
注意すべき病態と治療
肥満の診断と治療
大野 誠
1
1日本体育大学大学院体育科学研究科健康科学・スポーツ医科学系
pp.666-669
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908668
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ポイント
BMIを基に肥満を判定し,さらに肥満症か否かの鑑別診断を進める.この際,体脂肪を測定して,身体組成を把握しておくと役立つ.
脂肪細胞から分泌される多彩なアディポサイトカインを介して,内臓脂肪型肥満には多様な生活習慣病が併発していることが多い.そこで,合併症に対する検索を入念に行い,肥満症の病態を正確に把握する必要がある.
肥満症治療の基本は,食事・運動療法に行動修正療法などを加えて,個体特性に適した減量指導をすすめ,生活習慣の変容を促すことが大切である.
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