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特集 外来でみる関節痛
関節痛のマネージメント
五十肩
Frozen Shoulder
田畑 四郎
1
1磐城共立病院整形外科
pp.818-819
発行日 1993年9月15日
Published Date 1993/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900954
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■これまで五十肩は肩関節周囲炎とも呼ばれ,中高年に発症する特発性の肩の痛みと運動制限を主徴とし,数カ月から年余で自然治癒する症候群とされてきている.
■ここで述べる五十肩は病態のはっきりした石灰沈着性腱板炎や,腱板断裂を除外して狭義の内容のものにしている.
■成因としては,腱板や上腕二頭筋長頭腱の変性が基盤になり,これに小外傷やインピンジメントが加わって生じるとされている.結果として腱板炎・肩峰下滑液包炎・長頭腱腱鞘炎が生じ,これらの終末像として関節包の縮小を伴った凍結肩となる.しかし,自然治癒が多数を占める本疾患の原因は不明である.
■症状の発現は誘因なしに,または小外傷を契機にある日突然に,徐々に気付かないうちに来るなど様々である.
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