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特集 見逃されている軽い意識障害
原因とその対応
脳血管障害
Confusional States in Stroke Patients
長田 乾
1
1秋田県立脳血管研究センター神経内科
pp.607-609
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900890
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■右大脳半球損傷では,周囲の環境への無関心・無頓着,半側空間無視,注意散漫,首尾一貫性の欠如,病識の低下などの注意障害が見られることが多く,リハビリテーションの大きな阻害因子になる.
■右大脳半球損傷の急性期には,せん妄・興奮・多動などの急性せん妄状態が見られることがあるが,慢性期には自然に軽快することが多い.
■一般に,左大脳半球損傷では障害に対する関心が強く,うつ状態を呈することが多い.
■左側頭葉損傷で感覚失語を呈する時には,病識の欠如や無頓着などの注意障害を伴う.
■多発性脳梗塞による血管性痴呆患者では環境の変化に伴って錯乱せん妄状態を呈することがある.
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