和漢診療ケーススタディ リフレッシャー・コース・3
逐次修正の考え方―めまいの症例をめぐって
星野 恵津夫
1
,
衞藤 公治
2
,
寺澤 捷年
3
1帝京大学第2内科
2衞藤医院
3富山医科薬科大学和漢診療部
pp.265-270
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900787
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寺澤 実際の治療を行っていく場合には,いつも的確な処方を選んでいくことはなかなか難しい.というのは,漢方薬はスペクトルの狭い薬ですから,それをうまく選んでいくには相当技術を要します.
そこで私どもはAという薬とBという薬を考えられた時には,まずAを処方してみて様子を見て,これでいけなかったらBに代えてみる,こういった逐次修正の方法をとっています.今回は実際に漢方治療を行っていく時に逐次修正というものが非常に大事だということにfocusを当てて話を進めたいと思います.その材料として星野先生から症例を提示していただきたいと思います.
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