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特集 「シマウマ探し」に陥らない―まれな疾患をどこまで追うか
症状
痴呆
Dementia
日野 英忠
1
1久留米大学第1内科
pp.123-125
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900733
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■"痴呆"を呈する疾患は,それぞれに特徴的な臨床症状または検査所見を有している.
■老年者においては,多発脳梗塞により"痴呆"を生ずる場合が多い.
■NAも"痴呆"と多発脳梗塞を起こす高齢者疾患である.本症はまた悪性リンパ腫の特殊型で,その臨床は多彩でかつ多岐にわたるが,極めてまれな疾患であるので初期の鑑別診断に挙げる必要はない.
■多発脳梗塞と"痴呆"を来す疾患は,他にBinswanger病,悪性腫瘍末期にみられる非細菌性疣贅性血栓性心内膜炎,左房粘液腫,進行麻痺など数多いが,鑑別診断には総合的な臨床像の把握が必要である.
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