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特集 皮膚症状から全身疾患を探る
その他のよくみられる皮膚症状
黄色腫
Xanthoma
松尾 聿朗
1
1東海大学皮膚科
pp.58-59
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900714
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- Abstract 文献概要
■黄色腫は脂肪滴を含有したいわゆる黄色腫細胞が皮膚・粘膜の真皮内に集簇することにより生じる.
■肉眼的に色調は必ずしも黄色調ばかりでなく,赤みがかった黄褐色調を呈するものがある.
■形態学的には盛り上がりのない皮膚の黄色調の変化としてみられるもの,直径5mm大以下の丘疹から直径2~3cmまでの大型の結節を呈するものである.
■高脂質血症に伴って発症するものと,リポ蛋白代謝異常症を全く認めない正脂質血症性黄色腫とに分類される.
■高脂質血症を伴う場合には,WHO分類を行い,リポ蛋白代謝異常の改善を試みる.
■正脂質血症性の場合には,主として細網内皮系疾患の合併の有無を検索する.
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