今月の主題 皮膚科から内科医へのアドバイス
皮膚症状をみて何を考えるか
黄色腫のみかた
松尾 聿朗
1
1東海大学医学部皮膚科
pp.641-643
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905035
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ポイント
●黄色腫は組織学的に脂肪滴を含んだ黄色腫細胞の集簇で,臨床像から結節型,発疹型,扁平型に分けられる.
●高脂質血症を伴う黄色腫と,リポ蛋白代謝異常を認めない正脂質血症性黄色腫とがある.
●一般に結節型は高コレステロール血症,発疹型は高トリグリセリド血症を伴い,前者は治療に抵抗性,後者は血清脂質の改善とともに消退する.
●正脂質血症性黄色腫は稀で,扁平型を呈するものが多い.
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