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特集 皮膚症状から全身疾患を探る
その他のよくみられる皮膚症状
毛細血管拡張症
Telangiectasia
伊崎 誠一
1
1埼玉医科大学総合医療センター皮膚科
pp.47-49
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900709
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■毛細血管拡張(telangiectasia)とは,かゆみ,痛み,局所の熱感などの炎症症状を伴わない細静脈,毛細血管,あるいは細動脈の持続性血管拡張を言う.したがって邦訳語の毛細血管拡張は不正確であり,ここでは慣例に従うが,本来単に"細血管拡張"と言うべきものである.太さは虫眼鏡で拡大して見える程度から明らかにワイヤー状に拡張して見られるものまで種々である.
■脈管系の異常は一般的に全身性疾患の変化を現しやすい.毛細血管拡張にもこの原則はあてはまる.消化器系疾患(特に肝疾患),内分泌系異常,膠原病などを反映することが多い.
■毛細血管拡張の出現する部位により特徴ある病変が出現する.
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