今月の主題 閉経と臨床検査
検査と疾患
更年期障害
五十嵐 正雄
1,2
Masao IGARASHI
1,2
1群馬大学医学部産科婦人科学教室
2群馬中央総合病院
キーワード:
更年期
,
老年期
,
更年期障害
,
エストロゲン療法
Keyword:
更年期
,
老年期
,
更年期障害
,
エストロゲン療法
pp.389-392
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901495
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
更年期障害の定義は実は各人各様であるが,更年期に起こる卵巣からのエストロゲンの急減によって起こった特定の症状群(顔面紅潮,多汗,情緒不安定,肩こり・背部痛など)と考える定義が新しくかつ合理的である.血中エストロゲンの低下(低値ながら分泌があるのが更年期,完全低値は老年期を示す),血中FSHの上昇が更年期の指標になる.エストロゲン療法が無効なのは更年期障害ではないとさえ言える.精神安定剤は一時的に有効な対症療法にすぎない.更年期障害とうつ病との鑑別は重要である.〔臨床検査37(4):389-392,1993〕
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.