Japanese
English
特集 胸痛の全体像を知る
器質的疾患を見いだせない胸痛患者のマネジメント
Management of the Patient Who Complained of Psychogenic Chest Pain
河野 友信
1
Tomonobu Kawano
1
1東京都立駒込病院心身医療科
pp.708-709
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900546
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- Abstract 文献概要
・次のような胸痛患者には,心理社会面を重視した全人的アプローチ(→1)が必要である.
・器質的な所見があり,前医はそれを胸痛の原因と診断し,それに応じた治療を精力的にしていた.そのような対応を3人の医師から受けたが,患者の胸痛は全く改善しなかった.患者の胸痛は心因性の要素が強く,心理的な意味を持つ胸痛顕示行動であった.痛みのきっかけは軽い打撲.それが心理的に修飾・加工され胸痛が遷延していた.
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