Japanese
English
特集 胸痛の全体像を知る
急性心膜炎
Acute Pericarditis
山科 章
1
Akira Yamashina
1
1聖路加国際病院内科
pp.677-679
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900531
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・胸痛の鑑別診断の中に急性心膜炎を入れておけば診断は困難でないが,心筋梗塞と誤る突然始まる激しい前胸部痛で発症することもある.
・診察所見,心電図,心エコーが診断のポイントとなる.
・心膜摩擦音は時間的に変化するため,日に何度も聴診すべきである.
・心電図は経時変化を追うことが診断上重要であり,その中でPRセグメントの低下は重要な所見である.
・心エコーは必須の検査であり,ST上昇が見られる部位での正常な局所壁運動が急性心筋梗塞との鑑別で重要となる.
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