Japanese
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特集 症状からみた汎用医薬品の副作用
意識障害
Consciousness Disorders
黒岩 義之
1
Yoshiyuki Kuroiwa
1
1虎の門病院神経内科
pp.512-516
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900470
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・麻薬,麻薬拮抗薬,パーキンソン病治療薬,自律神経調整薬,麻酔薬,抗うつ薬,躁病治療薬,抗てんかん薬,ジスキネジア改善薬,脳循環代謝改善薬,抗めまい薬,中枢神経刺激薬,抗酒剤などの中枢神経作用薬では意識障害を認めることが多い.
・催眠鎮静剤には薬物依存性のあるもの,syndrome malin (→1)を起こすものがある.
・抗ウイルス剤,結核化学療法剤,一般細菌用抗生物質,抗マラリア剤,抗真菌剤,カリニ肺炎治療薬などの抗生物質が意識障害を起こすことがある.
・抗悪性腫瘍剤やインターフェロンが意識障害を起こすことがある.
・利尿降圧剤,強心配糖体剤,喘息治療薬,鎮咳剤などの呼吸循環系薬剤が意識障害を起こすことがある.
・副甲状腺機能診断薬,脳下垂体ホルモン,黄体ホルモン,血糖降下剤,Wilson病治療薬,低カルシウム血症改善剤,重金属解毒剤などの内分泌代謝系薬剤が意識障害を起こすことがある.
・殺菌消毒剤,人工腎臓透析液,腹膜透析液,泌尿器科灌流洗浄剤などの非内服薬でも意識障害が起こる.
・その他,鎮痛・解熱消炎剤,炭酸脱水素酵素抑制剤,ビスマス塩,アレルギー性疾患治療薬,H2受容体拮抗薬,抗痙縮薬,血栓溶解剤でも意識障害が生じることがある。
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