特集 医師の考え・患者の考え―そのズレをどう埋めるか?
Editorial
医師と患者
日野原 重明
1
Shigeaki Hinohara
1
1聖路加看護大学
pp.185
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900364
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- 文献概要
臨床医学のレベル・アップには,基礎医学の進歩と,それに基づく診断学と治療学の進歩がなければならないことは言うまでもない.しかし,このほかに,今までの日本の臨床医学教育が見落としてきたものに重大な事項がある.それは,「臨床医学は,医師と患者との人間関係の上に立つということ」への自覚がないことである.
本誌が,特集号のテーマとして取り上げた「医師の考え・患者の考え」はまさにこの重要な問題を新しい視点から臨床医に考えさせるものだと思う.本号は,その発刊の哲学を理解する読者のニーズに強く応えるものと思う.
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