Japanese
English
特集 外来で見逃されやすい疾患II―症状からのアプローチ
うつ状態
Depressive State
佐藤 武
1
Takeshi Sato
1
1佐賀医科大学精神科
pp.104-105
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900336
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- Abstract 文献概要
■要注意の症状!
身体的愁訴(頭重感・食欲不振・睡眠障害など)
生命機能の全低下
対人関係における喪失と挫折
・発病初期には,精神的な問題との関連が稀薄な身体的愁訴(頭重感・食欲不振・睡眠障害など)により表現されることが多い.
・中核症状は身体的および精神的にみた生命機能の全低下にある.
・診断は詳細な生活歴聴取の中でのうつ状態(→1)に先立つ出来事(日常性における秩序の変化など)の意義と既往歴における類似の病相の存在.
・対人関係における喪失(→2)と挫折への理解.
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