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特集 ルーチン検査でここまでわかる
肝疾患―肝硬変の血液・生化学的診断
Laboratory Diagnosis of Liver Cirrhosis
古賀 満明
1
Michiaki Koga
1
1国立長崎中央病院臨床研究部
pp.860-861
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900273
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ポイント
・肝機能異常を呈する患者の診断において,まず第一には肝臓障害の主体が肝細胞障害(GOT,GPTの上昇)か胆管系障害(ALP,LAP,γ-GTPの上昇)かを判断する.
・肝細胞障害が主体である場合,急性疾患か慢性疾患(TTT,ZTT,γ-globの上昇)かを判断する.
・慢性肝疾患と診断された後は,病期が肝硬変まで進展しているか否か(Alb,Ch.Eの低下,GOT/GPTの上昇)を読み取る.
・この判定には肝機能検査値のみでなく,血液検査(白血球,血小板の減少)が参考となる.
・肝硬変の診断後は発癌を念頭におき,AFP,PIVKA-IIおよび定期的超音波検査で管理しなければならない.
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