Japanese
English
特集 めまいを理解する
薬剤や心因性のめまい
Drug-induced and Psychogenic Dizziness
田坂 佳干
1
Yoshikazu Tasaka
1
1川崎医科大学総合診療部
pp.770-772
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900247
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ポイント
薬剤性めまい
・薬剤の使用歴を正確に聴取し,本症の可能性を考慮する.
・高頻度に生じる薬剤については,当初より念頭において十分な観察を行う(Minocycline, Streptomycinなど).
・長期常用薬剤でもめまいの原因となることがある.
・薬剤による起立性の血圧低下や,失血性貧血を来した場合にも主訴が「立ちくらみ~めまい」として訴えられることがある.
心因性めまい
・めまいは不快であり患者は常に不安を抱いていることを理解し,共感的・支持的に接する.
・複数の不定愁訴を持ち,身体所見や検査所見に異常がない割に訴えが強い場合や,症状や身体所見に再現性がなく既知のめまいを呈する疾患に該当しない場合は,心因性めまいを疑う.
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