Japanese
English
特集 腹痛を見直す
外科対診が必要な腹痛
Cases of abdominal pain calling for surgical consultation
永田 博司
1
Hiroshi Nagata
1
1済生会中央病院内科
pp.464-466
発行日 1991年8月15日
Published Date 1991/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900142
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ポイント
・急性腹症(→1)はすべて外科対診の対象となる.したがって,急性腹症と認識するか否かが,診断の第一歩である.
・急性腹症のなかでも,疾患によつて,緊急度に差がある(表1).病態が分単位で変化するものか,時間単位で変化するものかを知つておくと,外科依頼のタイミングの参考となる.
・腹部の自覚症状,触診所見は高齢者,糖尿病患者,compromised host(→2)ではマスクされる.
・後腹膜,骨盤臓器の炎症でも腹部所見が軽微である.したがって,これらの症例で外科依頼が遅れることが多いことを銘記すべきである.
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