Japanese
English
原著
多施設からの膠原病ケースカードの解析—診断基準作成のために
Statistical analysis of collagen disease case cards from 15 medical centers
松原 勝利
1
,
前田 学
1
,
森 俊二
1
,
北島 康雄
1
Katsutoshi MATSUBARA
1
,
Mallabu MAEDA
1
,
Shunji MORI
1
,
Yasuo KITAJIMA
1
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gifu University School of Medicille
キーワード:
全身性強皮症
,
診断基準
,
膠原病
,
ケースカード
Keyword:
全身性強皮症
,
診断基準
,
膠原病
,
ケースカード
pp.297-301
発行日 1995年4月1日
Published Date 1995/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901481
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1989年度厚生省特定疾患強皮症調査研究班(森俊二班長)から新しい全身性強皮症診断基準案が提案された.この診断基準案の特異度を検討するために,全国15施設(皮膚科11科,内科系のべ8科)にケースカードを配布した.集められたケースカードの記載をもとに,診断基準案の特異度を検討した.対象は全身性エリテマトーデス(SLE)127例,亜急性皮膚エリテマトーデス(SCLE)11例,皮膚筋炎または多発筋炎(DM/PM)36例の合計174例である.診断基準案のI,すなわち近位皮膚硬化陽性の場合は症例数が少なく解析不能であった.診断基準案のII,すなわち近位皮膚硬化陰性の場合の特異度は98.3%であった.したがって厚生省特定疾患強皮症調査研究班(森俊二班長)から提案された新しい全身性強皮症診断基準案は,全身性強皮症の除外診断にも極めて有用であることが示された.
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