Japanese
English
特集 発熱の診療ストラテジー
最終診断のつかない不明熱
FUO with no finally identifiable cause
柏木 平八郎
1
Heihachiro Kashiwagi
1
1筑波大学臨床医学系内科
pp.177-178
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900051
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
ポイント
・不明熱の定義(PetersdorfとBeeson)
①有熱期間が3週間以上続く.
②38.3℃(101°F)以上の発熱が経過中数回以上認められる.
③1週間の入院検査でも発熱の原因が不明.
以上①~③の条件を満足する発熱を不明熱と呼ぶ.
・不明熱の3主因:不明熱の主な基礎疾患としては感染症,悪性腫瘍,結合組織疾患(膠原病)があり,これら3主因で全体の2/3強を占める.
・最終診断のつかない不明熱の頻度:不明熱全体の中で,10~20%の症例が最後まで基礎疾患の診断がつかない.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.