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『循環器レビュー&トピックス―臨床医が知っておくべき27の最新知見』―赤石 誠,北風 政史(編)
永井 良三
1
1自治医大
pp.664
発行日 2014年7月15日
Published Date 2014/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103286
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循環器臨床のカバーする範囲は広い.高齢社会では循環器診療の重要性が増しているが,循環器の患者は,小児から学童,成人,高齢者にわたる.また急性期疾患から慢性疾患のステージに対応しなければならず,内科と外科の診断・治療法に通じていなければならない.このように診療は極めて多彩である.
循環器病学は,EBMの推進に大きな役割を果たしてきた.それは,単に検査値の改善ではなく,死亡率や重大な心血管イベントで評価しなければ,治療法の真の評価ができないからである.このため,いまや循環器医は,分子病態から診断・治療法の進歩,さらに疫学や臨床試験まで視野に入れていなければならなくなった.しかし,循環器病学は毎年,急速な進歩を遂げており,専門医といえどもこれを俯瞰することは極めて困難である.
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