現代のカルテ
「人災」から「政災」へ
野口 肇
pp.48
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202832
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「天災は覚えきれないほどやってくる」とある新聞にあった.例の「忘れたころ」の名句をモジったものだ.
そのとおり,一昨年5月の国電三河島事故からかぞえても,おなじく国電鶴見事故があった.炭鉱の落磐やガス爆発があいついで,この6月には新潟大地震の災害,山陰・北陸をなめた豪雨があり,また川崎重工業地帯がガス爆発,すぐ品川区大井の火薬倉庫が爆発した.
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