慢性期の患者・家族とのコミュニケーション【最終回】
目的相関的観点――ターゲットを定めるべし
岡本 拓也
1
1洞爺温泉病院
pp.364-365
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103185
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いつぞや出張先の病院で,看護師から相談された,あるケース.
手術後に痛みを訴え,病院相手に医療過誤を主張している入院患者.病院側との話し合いはこじれ,どうやら治療費は免除になるらしいが,患者はそれ以上のものを要求している.看護師に対しても,毎日痛みや病院への不満を訴え続けており,看護師たちは疲弊している.痛みの原因は定かではなく,本当に痛みがあるのかどうかも,医師をはじめとした医療者は疑問に感じている.そんな経緯もあってか,ある時,患者の痛みの訴えに対してプラセボを使用し,効果があった.しかし,そのことを患者に明かしたところ,さらに患者の怒りを買った.どうしたらいいでしょうか?と.
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