特集 この組み合わせに注意!日常診療で陥りやすいpitfall
【方法・手技・検査のpitfall!―私が経験したこの組み合わせはpitfall!】
胃瘻患者にこれは禁忌!
斎藤 舞子
1
1国立病院機構東京医療センター総合内科
pp.387-388
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102839
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Case
Alzheimer型認知症の85歳女性.胃瘻から簡易懸濁法(J1)でタケプロンOD錠Ⓡを投与していたところ,注入開始約30日後に胃瘻からの注入が困難となった.
内視鏡で確認したところ,胃瘻バンパー部位に桃色の塊状物質が付着し,閉塞しているのが確認された(図1).簡易懸濁法では微温湯で崩壊するが,タケプロンODⓇなどのマクロゴール6000含有の薬品は,56~61℃でタラコ状に凝固する(図2).そのため,必ず冷水で崩壊する必要があるという情報が,実際に与薬を行う看護師と共有されておらず,生じた事例だった.
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