特集 ズバッと答える臨床知識 学生・患者に説明できますか?
身体所見・検査の疑問
筋性防御はどうして起こるの?
児玉 貴光
1
,
箕輪 良行
1
1聖マリアンナ医科大学救急医学教室
キーワード:
急性腹症
,
触診
,
腹膜刺激症状
,
筋性防御
,
筋硬直
Keyword:
急性腹症
,
触診
,
腹膜刺激症状
,
筋性防御
,
筋硬直
pp.890-891
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100448
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急性腹症への対応
急性発症の強い腹痛を訴える患者を診察する際に最も重要なことは,緊急手術を要するかどうかを迅速に判断することである.血液検査や画像診断によって診断能力は格段に向上しているが,今日でも急性腹症の診療におけるdecision makingにおいては身体所見が重要な意味を持っている.
診療にあたっては,意識レベル・呼吸・循環といった生理学的指標による全身状態の評価が第一となる.続いて,問診によって疼痛の部位や程度を確認しながら診断を絞っていく.その後,視診,聴診,触診の順に診察を行う.
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