特集 高齢者診療アップグレード―コツとピットフォール
【ミニレクチャー】
単純X線撮影が不可能な状況下で転倒した高齢者を診療する際の心得
竹田 啓
1
,
北村 大
2
1三重県立一志病院家庭医療科
2三重大学医学部付属病院家庭医療学講座
キーワード:
高齢者の転倒
,
前方転倒
,
側方転倒
,
後方転倒
,
転落
Keyword:
高齢者の転倒
,
前方転倒
,
側方転倒
,
後方転倒
,
転落
pp.912-913
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102686
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Case
症例:81歳,女性.
現病歴:在宅独居,認知機能低下のある方.「朝起きたら左肩が動かせないほど痛かった」と単純X線撮影が不可能な診療所を受診.上腕骨近位での骨折が疑われ,バストバンドと三角布にて固定.整形外科受診を勧めるも,自力での受診は困難とのことで,遠方のご家族が数時間後に来院するのを待つことになった.その間,担当医は「本人から情報収集が不可能で,受傷機転不明…,もしかして頭も打ってないか…?」と不安にかられながら待つこととなった.
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