特集 小児 一次救急マニュアル─帰宅可能か?二次救急か?判断のための手引き─
❹事故・外因性原因別アプローチ
6.墜落・転落
天笠 俊介
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター救急科
キーワード:
小児
,
転落
,
墜落
,
JATEC
,
事故予防
Keyword:
小児
,
転落
,
墜落
,
JATEC
,
事故予防
pp.802-807
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000888
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小児の墜落・転落外傷では,必要に応じてA(気道)B(呼吸)C(循環)D(神経)E(脱衣と保温)アプローチによって重篤な状態でないかを確認し,生命の安全を確保したうえで全身を系統的に検索することで損傷の見逃しを防ぐことができる.小児にとって,3m以上または身長の2倍以上の墜落はリスクの高い受傷機転であり,墜落・転落の損傷箇所としては頭部,四肢が多い.受傷機転からのリスク評価,小児の特徴を踏まえた診察を行い,画像検査,治療介入の必要性を検討していく必要がある.また,事故で受診した際には適切な経過観察方法とともに,具体的な事故予防対策を伝えることも重要である.
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