特集 高齢者診療アップグレード―コツとピットフォール
【ジェネラリストが知っておきたい高齢者診療のコツ】
高齢者を地域から病院へ紹介する時のコツ―地域で主治医として診ている患者を大病院へ紹介することになった
山寺 慎一
1
1医療法人菜の花会菜の花診療所
キーワード:
老年症候群
,
病診連携
,
要介護認定
Keyword:
老年症候群
,
病診連携
,
要介護認定
pp.888-890
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102680
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Case
症例:90歳,男性.
現病歴:脳梗塞後遺症のため訪問診療を行っていた.右不全片麻痺,構音障害,嚥下困難,認知症があり,徐々にADLが低下.現在は室内の移動にも介助を要していたが,同居している家族は,機能がこれ以上低下しないようにと,リハビリテーションと介護に取り組んでいた.ある金曜日の夜診終了後に「2時間ほど前から言葉が出ないようで,様子がおかしい」と家族から連絡があり,往診した.意識レベルGCS10(E3V2M5),完全な右片麻痺と失語を認めた.脳梗塞の再発(右内頸動脈あるいは中大脳動脈閉塞)を疑い,紹介先を探すこととした.
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