特集 Common disease となった潰瘍性大腸炎の現状と診療のコツ
12.紹介のタイミングと病診連携について
上野 伸展
1
,
藤谷 幹浩
2
1旭川医科大学地域医療支援および専門医育成推進講座
2旭川医科大学地域医療支援および専門医育成推進講座 内科学講座病態代謝・消化器・血液腫瘍制御内科学分野(消化器・内視鏡部門)
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
病診連携
,
遠隔診療
,
オンラインシステム
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
病診連携
,
遠隔診療
,
オンラインシステム
pp.817-821
発行日 2022年6月20日
Published Date 2022/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002244
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
潰瘍性大腸炎(UC)は,再燃と寛解を繰り返す慢性難治性腸炎である.若年発症であるため,患者はさまざまなライフイベントを経験するなかで,生涯にわたった診療マネジメントが必要となる.また,本邦においてその患者数は急増しており,専門施設以外の実地消化器内科医が本疾患に遭遇する機会も増えている.そのため,専門施設と地域の診療所との病診連携の重要性が強く認識され始めている.本稿では,UCにおける病診連携の現状と今後の課題について解説しているが,病診連携の確立のためには,地域におけるさまざまな医療圏の問題を考慮したシステム構築が重要となる.UCの病診連携の確立は,日本全体が一丸となって推進していく必要がある問題といえる.
Copyright © 2022, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.